生きることでなぜ、たましいの傷が癒されるのか-紛争地ルワンダに暮らす人びとの民族誌紛争地ルワンダに暮らす人びとの民族誌

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紀伊國屋じんぶん大賞2026 5位
[推薦コメント]


想像を絶する殺戮を体験した人々が、喪失の後に続く日々をどう生き、どう傷を癒すのか。生きるとは「分かち合うこと」であるという在地概念は自分には恐らく真には理解できていませんが、インタビューと著者の精緻な分析から、西洋医学では捉えきれないその深い蓄えが垣間見え、人が共に生きることの強さを思い知ります。
(選)後藤渚

アフリカ大陸の中央に位置する小国、ルワンダ。そこに住む人びとは、1990年代に内戦と虐殺、殺戮、難民化といった幾多の惨事を体験した。とくに、1994年に起きたジェノサイドは、20世紀における重大な人道問題のひとつとして世界的に注目を集めた。本書は、政府から抑圧され、国際支援の枠組みからもこぼれ落ちてしまった住民たちの心の「回復」を、つぶさに描いた民族誌である。権力を握る存在によって沈黙させられ、ほとんど顧みられることのない人びとに光を当て、彼らと同じ目線に立って世界を眺め、彼らの生きてきた体験と記憶を丁寧に描き出す。

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