米国で1986年に刊行されて以来、エンタテインメント・ビジネスの分析書として10版を重ねてきた超ロングセラー、Entertainment Industry Economics: A Guide for Financial Analysis, 待望の邦訳版。著者はメリル・リンチ証券のトップ・アナリストだったハロルド・ヴォーゲル。著者自分が「完璧主義の投資家が知りたいすべて、それ以上でもそれ以下でもない」と定義する業界分析のバイブルである。アナリストとしてのヴォーゲルの幅広く高度な専門性はウォルト・ディズニー社からアップルまで、エンタテインメントがその産業構造を革新する時期を支えることで培われたが、金融経済学の博士号も持つ理論家でもある。現在はニューヨークで投資顧問会社を経営、長年の功績が認められてインスティテューショナル・インベスター誌による全米選抜リサーチ・チームに殿堂入りしている。