国際責任の履行における賠償の研究 (慶應義塾大学法学研究会叢書)

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本書は、第一部で国際責任法に関する発展を、第二部で法典化作業の分析と国際判例、国際的事例、第三部で賠償の機能を考察をする。国際法における賠償と責任の関係を問う。  国際法においては国際責任論が横断的な分野として成立しているとの見解がある。例えば、海洋法、航空法、宇宙法、戦争法といった国際法の各分野において適用可能な法原則として、国際責任に関する規則が理解される。また、国際法の規定について、権利を付与し、義務を課す規定と、そのような義務に違反した場合に責任を課す規定とを区別する必要性が主張された。他方、国際法における責任論の取扱について、これを独自のものとする考え方に批判的な見解がある。  義務違反から賠償の義務が生ずるとする場合と、義務違反から責任が発生し、それを履行するために賠償を行うとすることの差異はどのような点にあるのだろうか。賠償と呼ばれるものが国際法においていかなる内容と種類とを有しており、その位置付けはいかなるものであるのだろうか。  本書は、第一部でこれまでの国際責任法に関する発展を様々な活動や著作、また、責任について特徴を有すると考えられるいくつかの分野での展開を通じて概観し、第二部においては賠償に関してなされた法典化作業の分析と国際判例、国際的事例を取り上げ、第三部では現在の国際法における賠償の機能について考察をしてゆく。 はしがき  問題の所在   第一部 国際責任法の発展 第一章 国際責任法の法典化作業  第一節 責任法に関する法典化作業の種類   1 国際機構による法典化作業   2 国際責任規則をめぐる学会活動   3 個人の責任規則についての私案    第二節 国際連盟における法典編纂   1 一九二九年の法典化会議     (1) 国際連盟における準備作業   (2) 経済委員会の法典草案     a 条約の目的/b 外国国民と国際貿易/c 外国国民の定     住/d 外国国民の財政上の取扱/e 外国会社の取扱   (3) パリ会議における審議     a 国際貿易の保護、居住の自由、貿易等の実施、司法上の保     証/b 財政上の取扱/c 外国会社の取

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