ルソ−の政治経済学-その現代的可能性その現代的可能性

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Product Description

ルソーの思想・理論は,身分・階級・性別を超えた幾多の人々にさまざまな形で受容され,あるいは激しい非難・批判に晒された.そして,ルソーの活動期から250年以上経過した現在に至るまで広く影響を及ぼし続けている.現代の錯綜した諸問題に対し,本書はルソーの思想・理論からダイナミックに迫る.
はしがき
凡例

第1章 自然・人間・労働――ルソー対マルクス
1.手がかりとしての「手の労働」
2.労働の原初的展開――自然と人間・人間と人間の関係
3.労働概念――労働の構造と過程
4.人格とは〈時間・労働・労苦〉である

◆コラム1 『人間不平等起原論』――ルソーは人類の歴史をどう描いたか
  ルソーの略歴と『人間不平等起原論』
  自然法に反する不平等
  歴史批判が準備する人類の未来への挑戦

第2章 一般意志で動く国家――ルソー/ヘーゲル/マルクス
1.各人に属するものを各人に返す「人間の正義」
2.ヘーゲル批判――一般意志は普遍意志ではないこと
3.一般意志の導出
4.「あるがままの人間」論批判――一般意志の目的
5.一般意志はなぜ誤らず破壊されえないのか
6.固有の力をめぐって――ルソー/マルクス

◆コラム2 『社会契約論』――「意志は代表されえない」
  ルソーへの弾圧とフランス革命期の受容
  われわれ全員が奴隷であること
  平等が先になければ自由は存続できない

第3章 ルソーの人民集会論とフランス革命――ルソー対ロベスピエール
1.フランス革命期に一般意志は見出せるのか
2.1789年夏――議会での闘い
3.ヴァルレの命令的委任論
4.「ルソー=ジャコバン=全体主義」は正しいのか
5.現在と未来に開かれたルソーの体系

◆コラム3 代議制と受動性――フィヒテ・ルナン・第三帝国
  「代議制こそが独裁制を生む」
  ナチス「意志の勝利」
  フィヒテ「ドイツ国民に告ぐ」
  ルナン「国民とは何か」
  受動から能動へ

第4章 経済的自由と生存権の起原――ル・シャプリエ法を通して
1.ル・シャプリエ法とルソーの中間団体否認論
2.エタンプ事件の現場とその背景
3.生存をめぐる民衆の直接行動
4.ルソー的視座から見た捉え直し
5.富者の「巧妙な簒奪」が社会を分断させた

◆コラム4 書評:『市民法理論』
(シモン・ランゲ著,大津真作訳,京都大学学術出版会,2013年)
  ランゲの生涯と18世紀フランス
  社会は暴力から生まれた
  日雇い労働者は奴隷より悲惨である

第5章 討論と投票,団体と個人――ミル対ルソー
1.ルソー的直接民主主義と現代
2.巻町の住民投票
3.「あるがままの人間」はいかに変貌したのか――沖縄県民投票と対比して
4.現代デモクラシーにおける住民投票の位置づけ
5.アソシアシオンと個人の可能性

◆コラム5 選択的夫婦別姓と習俗
  まずいコーヒー・おいしいコーヒー
  習俗の弁別――伝統と非伝統
  当事者(女性)の意識と行動

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