クィア・レヴィナス

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紀伊國屋じんぶん大賞2026 3位
[推薦コメント]


生活を送るとき、人と会話をするとき、私はちょっとした他者との差異にどうしようもない不安を感じる。そんなときは過去の哲学の道を歩んだ人たちに聞いてみる。が、実は哲学の道を歩んだ人たちも完璧ではないみたい。『クィア・レヴィナス』では、一般的な解釈としてあるものをもう一度、全ての人に開ける形で再解釈を試みる。あらたな可能性を提示することで未来に生きる人、今を生きる人を包むことができる。それは違うことを恐れないことかもしれない。
横沢あんねさん(大学生)

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哲学史のビッグネームともいえるエマニュエル・レヴィナスの著作をクィアの観点から読み解いていく試み。レヴィナスはフェミニズムの観点からは批判されうる、父親と息子をテーマとした繁殖に関する議論等を抱えてるわけだが、著者はそこに裂け目を見出している。ジャンルとしては難解で知られるレヴィナスに関する研究書だけれども、やわらかな記述を成功させているように感じた。
匿名希望さん(アルバイト)

異性愛中心主義的な「人間」観のもとで読み解かれてきたレヴィナスの理論が、自身もジェンダー・クィアである筆者の手によって、クィアに・ひらかれた形で鮮やかに再提示されています。単にクィア・哲学研究として価値があるのみならず、すべてのマイノリティ性を抱える人々を勇気づける書であると感じます。
はなさん(学生)

クィアについて、感情論でも政治的正しさでも医学でもなく、哲学書として真正面からていねいに論じている貴重な本。レヴィナスの著作をクィアリーディングしていくその過程は、さまざまな思考の起点となる。こんな本を待っていた。
やまこさん(ITエンジニア)

レヴィナス初心者でも読めるクィア・リーディングの本でした。斜めに読む、精緻に読む、そういった読みがクィアな世界を開いていきます。双極症で認知機能が低下して何も読めなかった毎日。でも、識字障害のある著者が書いたこの本はするすると頭に入っていきました。クィアな世界のみならず、ディスアビリティにも人文の世界、クィアの実存を知らせてくれる、私にとって大事な一冊です。
匿名希望さん(学生)



「わたしたちのセクシュアリティ」と自己変容の企み。レヴィナスはなにを規範とし、なにを不在にしたのか、そこにはなにが可能的に蠢いていたのか、そのテクストがいまクィアに/へ開かれていく。ジェンダークィアを生きる新進気鋭の著者によるまったく新しいレヴィナス論。

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