燃えるとは何か ー インタ-ナショナル新書

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Product Description

人はどのように火と出合い、宇宙へ進出するほどの文明を築くまでに使いこなしてきたのか。いっぽうで、温室効果ガスや多くの有害物質はその副産物で、火災や爆発事故も後を絶たない。科学・テクノロジー、雑学まで、豊富な話題で「燃える」を概観していく。
「燃える」という現象は、あまりにも身近で、どのようなメカニズムで成り立っているのか考える機会も少ない。しかし、暖房や調理などの生活利用にも、花火のような娯楽利用にも、科学の視線は注がれている。特に膨大な力は蒸気機関の発明につながり、エンジンの開発と進歩は交通機関を成熟させ、ロケット技術は宇宙開発を支えている。
そのいっぽうで、火災や爆発事故は後を絶たず、廃棄物の焼却などで生じるNOxやSOx、ダイオキシンなどの有害物質は自然界を汚染し、CO2をはじめとする温室効果ガスは地球規模で環境を激変させ、悲観的な未来を予感させる。
そうした時代の中、「燃える」への取り組みは次の段階へ進む。排出規制に難儀するCO2への対策として、それ自体を燃料化する新しい技術開発も始まった。
文明の中核をなす「燃える」を知ることは、未来の明暗を分けることにつながっていく。

【目次より】
第1章 火の利用の起源
第2章 「燃える」で起きていること
第3章 炎を観察する
第4章 炎の色をコントロールする
第5章 「燃える」は意外に複雑
第6章 「燃える」の雑学
第7章 爆発と燃焼
第8章 燃焼を利用する機関=エンジン
第9章 空を飛ぶためのエンジン
第10章 「燃える」を見る
第11章 「燃える」と環境問題
第12章 二酸化炭素は燃料になるか?

【著者略歴】
横森 剛 (よこもり・たけし)
慶應義塾大学理工学部 機械工学科 教授。埼玉県出身。1998年、慶應義塾大学理工学部 機械工学科卒業、2003年、同大大学院 理工学研究科 開放環境科学専攻博士課程において単位取得満期退学。04年、博士(工学)。東北大学 流体科学研究所産学官連携研究員、日本学術振興会 特別研究員、米国・プリンストン大学 航空宇宙・機械学科客員研究員を経て、07年より慶應義塾大学 理工学部 機械工学科 専任講師。13年より准教授、21年より現職。

あまりにも身近で、考える機会さえ少ない「燃える」という現象。照明、暖房、調理、製鉄、蒸気機関、エンジン…文明を築いてきた無数の恩恵の反動のように、火災や爆発事故、環境汚染や温暖化などの災厄ももたらしている。しかし、「燃えるとは何か」を知れば、数々の問題への対策のほか、CO2を燃料に再利用する新しい発想にさえ辿り着ける。燃焼工学の第一人者が、豊富な話題と最新動向を交えて「燃える」を解説していく。

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