核融合エネルギ−の基礎

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地球温暖化の課題に対して、世界全体で2050年までに二酸化炭素の排出量を実質的にゼロにするカーボンニュートラルにする必要性がある。その対策として、太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーや水素エネルギーと共に、核融合が各国で注目されている。我が国は2023年に地球温暖化対策として核融合を挙げて、核融合を新たなエネルギー産業と捉えて、産官学で推進しようとしている。
本書では、核融合の基本となるプラズマ物理の研究開発がどのように発展して来たかの流れを簡潔に交えつつ、プラズマ物理の基礎を説明している。また、エネルギー変換効率の観点から様々なエネルギー源と比較して核融合の特徴を説明し、核融合が温暖化対策に有効になるようにするには実用化時期の早期化が重要であることを述べている。
はじめに

第1章 核融合エネルギーの基礎
 1.1 原子の構造と同位体
 1.2 物質の状態変化
 1.3 核融合反応とは
  1.3.1 核融合反応と核分裂反応
  1.3.2 質量欠損
  1.3.3 主な核融合反応
 1.4 核融合反応を起こすには
  1.4.1 核力
  1.4.2 熱運動
 1.5 プラズマの閉じ込め
  1.5.1 気体の閉じ込め
  1.5.2 プラズマの作り方
  1.5.3 プラズマの閉じ込め方式
 1.6 磁場閉じ込め方式
  1.6.1 直線系(開放端系)
  1.6.2 環状系(トーラス系)
  1.6.3 トカマク型閉じ込め
  1.6.4 ヘリカル型閉じ込め
 1.7 慣性閉じ込め方式
  1.7.1 慣性核融合の原理
  1.7.2 エネルギードライバー
  1.7.3 照射方法
  1.7.4 点火方法
  1.7.5 慣性核融合の各種方式

第2章 核融合プラントの基礎
 2.1 プラズマ断面形状
 2.2 核融合炉内のパワーフロー
 2.3 核融合プラントのパワーフロー
 2.4 プラント効率
 2.5 炉心プラズマ条件
  2.5.1 臨界条件と自己点火条件
  2.5.2 ローソン条件
  2.5.3 典型的なプラズマの閉じ込め方式

第3章 プラズマ特性
 3.1 プラズマ粒子の素過程
  3.1.1 励起、電離、緩和、再結合
  3.1.2 電磁波の放射
  3.1.3 荷電交換
 3.2 プラズマ粒子の挙動
  3.2.1 プラズマを捉える視点
  3.2.2 プラズマ挙動を把握する手段
 3.3 単一粒子の運動
  3.3.1 電場と磁場
  3.3.2 磁力線の特性
 3.4 電磁流体の巨視的運動
  3.4.1 反磁性
  3.4.2 デバイ遮蔽
  3.4.3 シース
  3.4.4 プラズマ振動
 3.5 平衡
  3.5.1 系の平衡と安定性
  3.5.2 プラズマの平衡
  3.5.3 プラズマの水平方向位置
  3.5.4 プラズマ断面形状
 3.6 安定性
  3.6.1 MHD 不安定性
  3.6.2 エネルギー原理
  3.6.3 プラズマ研究の始まりと安定化研究の進展
 3.7 MHD モード
  3.7.1 電子プラズマ波、イオン音波
  3.7.2 磁気音波、シアアルヴェン波
  3.7.3 キンク不安定性
  3.7.4 バルーニング不安定性
  3.7.5 テアリングモード不安定性
  3.7.6 ドリフト波不安定性
 3.8 エネルギー閉じ

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