植物の光合成・物質生産の測定とモデリング (生態学フィ−ルド調査法シリ−ズ)

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Product Description

ほとんどの生物が利用するエネルギーは,もとを辿ると太陽エネルギーに行き着く。植物の成長や光合成の研究は,すなわち生態系にどれだけ化学エネルギーが供給されているかを研究することに他ならない。植物の光合成速度や成長速度は種によって異なり,同一種でも生育環境によって大きく異なる。植物の成長や光合成を測る研究は,将来CO2濃度をはじめとする地球環境がどのように変化するかを予測するためにも今後ますます必要とされてくるだろう。

 本書は,光合成生産を測定するための手法について記したものである。野外作業の手順を説明するだけでなく,原理の理解を容易にするために,室内での測定についても説明を行う。生物・化学・物理学的背景や,得られたデータのモデルへの適用についても取り上げ,モデルについては込み入った数式はBox内で紹介することとし,本文にはモデルの概念を示してわかりやすくなるよう配慮した。

 なお,本書はレビューではないので,これらの手法やモデルを通してどのような科学的知見が得られたか,ということについてはそれほど多くのページを割いてはいない。鍵となる原著論文は引用してあるので,研究結果について興味がある読者には,ぜひ原著論文を辿って,本書で用いられた手法が明らかにしてきた科学的成果を堪能してほしい。

第1章 光合成・呼吸の基礎
1.1 はじめに
1.2 チラコイド反応
1.3 カルビンサイクルと光呼吸
1.4 CO2の取り込みと蒸散
1.5 C4光合成・CAM光合成
1.6 暗呼吸

第2章 ガス交換測定と葉光合成速度のモデリング
2.1 はじめに
2.2 ガス交換測定の原理
  2.2.1 開放系と閉鎖系
  2.2.2 ガス濃度の測定
  2.2.3 コンダクタンス
2.3 ガス交換測定装置の構造
  2.3.1 携帯光合成測定装置
  2.3.2 閉鎖型ガス交換測定装置
  2.3.3 光合成測定装置の自作
2.4 ガス交換測定によって得られるパラメータ
  2.4.1 光-光合成曲線から得られる情報
  2.4.2 CO2-光合成曲線から得られる情報
  2.4.3 温度-光合成曲線から得られる情報
  2.4.4 気孔コンダクタンスの環境応答
2.5 測定と注意点
  2.5.1 重要な注意点
  2.5.2 測定手順

第3章 クロロフィル蛍光
3.1 はじめに
3.2 クロロフィル蛍光はなぜ有用か
3.3 パルス

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