ある日、自分のハリが大嫌いで、ほかのどうぶつたちとうまくつきあえないハリネズミが、誰かを家に招待しようと思いたつ。さっそく手紙を書きはじめるが、もしも○○が訪ねてきたら、と想像すると、とたんに不安に襲われて、手紙を送る勇気が出ない。クマがきたら?ヒキガエルがきたら?ゾウがきたら?フクロウがきたら?―さまざまなどうぶつたちのオソロシイ訪問が、孤独なハリネズミの頭のなかで繰り広げられる。笑いながら、身につまされながら、やがて祈りながら読んでいくと、とうとうさいごに…。オランダでもっとも敬愛される作家による、臆病で気むずかしいあなたのための物語。
主人公は臆病なハリネズミ。家に他の動物達を招待したいのに、「誰も来ないかも・・・。訪問されても大変なことになるかも・・・。」と妄想をめぐらせ、招待状も出せず終い。状況は違うけど躊躇して一歩が踏み出せないことって誰にでもある、と少し共感しつつ読み進めると、作者の文章は絵本をみているように頭の中で広がっていった。最後に登場したリスの、ハリネズミを思いやる言動に心が温まる。元々週めくりカレンダーに仕立ててあったというこの作品、1章ずつ読み進めていくのも良いかも。【川端浩子・長崎店】
ぐるぐるぐる、考え出したらキリがない「もしも」を一つ一つ、ひたすら<言葉>にして迷い続けるハリネズミくん。きっと触ったら痛いけれど、彼が最後にたどり着いた<言葉>に思わず「よかったね!」と抱きしめたくなりました。【青木紀子・営業企画部】
森に住むハリネズミは仲間を招待しようと手紙を書き始めました。「きみたちみんなをぼくの家に招待します。・・・でも誰も来なくとも大丈夫です。」手紙を送る勇気がないハリネズミは、もしクマが来たら?フクロウが来たら?と想像を膨らませていきます。ハリネズミの言動にクスッとしたり考えさせられたり。ハリネズミの孤独や不安はまるで人の心を見透かしているよう。思わず共感してしまいます。幅広い年代層の方に読んでいただきたい、愛すべき1冊です。【道越保江・堺北花田店】