歯 (ものと人間の文化史)

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虫歯や入れ歯の悩みから治療法の変遷、お歯黒のこだわり、江戸の歯みがき事情、歯科軍医制度など、歯科医ならではの視点でみた歴史。人間の歴史は歯の悩みとともにあった。公家も将軍も文豪もそのつらさをこぼしている。そのため陰陽師の祈祷から口中医や入れ歯師の処置、明治期に入ってきた西洋技術など、歯科医学は進化しつづけた。著者は歯科医ならではの視点で、江戸の歯みがき事情やお歯黒のこだわり、歯ブラシと歌舞伎役者との関係、昭和期に始まった歯科軍医制度、文学ほか、多角的に紹介する。図版多数。 まえがき 第一章 歯が痛い 1 縄文人も苦しんだ 2 加持祈祷から専門家が登場するまで 3 江戸時代のさまざまな療法 4 歯草の治療 ◆コラム 歯痛 第二章 歯を抜く 1 古代人の風習 2 日本の伝統的な抜歯 3 西洋の技術と道具 ◆コラム 西洋の抜歯と麻酔 第三章 お歯黒をする 1 お歯黒の起源 2 かね水の作り方、塗り方、かね下 3 さまざまな道具 4 儀式としてのかね付始め 5 文学、川柳、浮世絵 6 旅行に便利な携帯用懐中お歯黒 7 虫歯防止説と有害説 8 外国人の受けた印象 9 明治初期の廃止令 10 明治三四年の調査 第四章 歯をみがく 1 歯みがきのルーツ 2 房楊枝の誕生から歯ブラシまで 3 歯みがき粉 ◆コラム 歯みがき 第五章 入れ歯をつくる 1 世界の状況 2 入れ歯師の誕生 3 入れ歯づくりの工程 4 部分入れ歯 5 入れ歯を入れていた江戸時代の有名人 6 柳生飛騨守の入れ歯 7 入れ歯師の宣伝 ◆コラム 西洋の入れ歯 第六章 発展する歯科医学 1 日本の西洋歯科医学のはじまり 2 外国人歯科医の治療 3 高い技術と診察費 4 息子夫婦からみたイーストレーキ 5 明治初期の医療制度 6 日本人歯科医の活躍 7 歯科医の育成と発展 8 戦時体制下の歯科医 9 戦後の復興 参考文献 あとがき 大野 粛英[オオノ トシヒデ]

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